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グイデッティに捧げる勝利。ついにAZを破って2位へ

日曜午後に行われたエールディヴィジ第32節、フェイエノールトは直接のライバルAZにデ・カイプで文句なしの1-0の勝利。AZとヘーレンフェーンに3pts差、PSVに1pt差をつけてエールディヴィジ2位に上がった。決勝ゴールを決めたのはオトマン・バッカル。

 

デ・カイプでのトッパーはAZがニコラス・モイサンデルを出場停止で、ラスムス・エルムを子供出産で欠いただけでなく、フェイエノールトも病状のジョン・グイデッティ、出場停止のカリム・エル・アマーディという二人のキープレイヤーが不在だった。

 

そしてフェイエノールトの人的問題は前半途中にギオン・フェルナンデスはAZのエチアン・ライネンとアンラッキーな衝突からプレーを続けられなくなったことでさらに大きくなってしまう。そのスピードとパワーでセク・シセ、ルーベン・スハーケンと共にピッチ上で危険なプレーを見せていたスピッツを失う事はフェイエノールトにとって大きな失望だった。

 

試合開始4分でスハーケンの上げたクロスからファーポストのシセがチャンスをつかむ。突然届いたボールに見事な反応で放ったシュートはGK エステバンにこちらも見事セーブされてしまったが、15分にもシセに序盤で先制するチャンス。低い弾道で強烈なシュートを放つも、こちらはフェルナンデスのつま先に当たってコースが変わってしまう。

 

そうして前半最大のチャンスをいくつも作ったフェイエノールトだったが、フェルナンデスの負傷交代でAZゴールへ向けての暴風雨は鎮まってしまう。代わりにアナス・アシャバールが入ったことで、フェイエノールトはプレースタイルを彼に合わせて替える必要があったためだ。

 

だがこの数週間同様、守備面で素晴らしい組織力を見せたフェイエノールト。後半開始まで本当の危ないシーンはほとんど無く、その結果リードを奪ったのも妥当な流れだった。

 

バッカルが先制ゴールを決める前にはルーベン・スハーケンが2回の惜しいシュート。1回目はバッカルのラストパスを横に流してしまい、次は右サイドから見事な個人技で突破してのシュートを狙うがクロスバー内側を叩いてはじき出されてしまった。

 

先制ゴールはその2分後、ロン・フラールの素晴らしいプレーからだった。ドリブルでハーフラインを超えて攻め上がったフラールからパスを受けたバッカルはゴール右隅を狙い澄まし、正確に打ち抜いてみせた。

 

AZを倒して2位を自力で決めるための大きな3ptsを得るにはフェイエノールトには1ゴールで十分だった。終盤はAZが主導権を取り、最後の数秒でホルマンが同点の絶好機を得るも、攻撃に出てフェイエノールトを苦しめるにはあまりにも遅すぎた。

 

Feyenoord – AZ 1-0

Scoreverloop:

54’ 1-0 Bakkal

 

Scheidsrechter: Braamhaar

 

Geel: Clasie (Feyenoord), Viergever (AZ).

 

Opstellingen:

Feyenoord''': Mulder; Mokotjo, Vlaar, De Vrij, Martins Indi; Leerdam, Bakkal (89’ Vilhena), Clasie; Schaken, Fernandez en Cissé (90’ Nelom).

AZ: Esteban; Marcellis, Reijnen, Klavan, Poulsen; Viergever, Martens (77’ Johansson), Maher; Gudmondsson (55’ Benschop), Altidore (86’ Boymans) en Holman.

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120429_feyaz_verslag

 

 

ロナルド・クーマン

「嬉しい?嬉しいという言葉では私の気持ちは言い表せないね。とにかくチームを誇りに思うよ!今日はチームとして素晴らしい成果を出せた。選手たちは信じられないほどファンタスティックなスピリットを見せ、レヒューンのサポートも素晴らしかった。無敵になったような気がする、そういう試合だった。ほとんど文句の付けようのない勝利だ。フェイエノールトはファンタスティックなクラブ」

 

「我々は勝利に相応しかった。フットボールの面で間違いなくAZより良かったからね。どのチームでもできることではない。これが私のチームについて多くを物語っていると思うよ。AZ相手にフットボールで優るには本当に良いフットボールができないといけない。我々は素晴らしい組織力によってそれをやったんだ。特に守備はファンタスティックだった。ブルーノはその価値を証明した」

 

「自分たちを非難できるとすれば、試合に緊張感を残しすぎてしまったという一点だけ。我々の良いプレー内容からすれば報酬が少なすぎる。1-0にした後にリードを広げるべきだったね。終盤にはAZにまだ1-1にされるチャンスもあったから。そうならなくてラッキーだった」

 

クラーシのパフォーマンスは偉大だった。AZがプレッシャーをかけてきてもあれだけ落ち着いてボールを持てれば、私も楽しんで見ていられる。今シーズンの彼のベストゲームじゃないかな。今のオランダ代表の誰と比べてもクラーシは決して見劣りはしないよ」

 

「まだ2試合残っているし、2位についてあれこれ言うつもりはない。我々の目標が欧州戦へ直接行く事なのは変わっていない」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120429_reactie_koeman

 

ロン・フラール

「今日はちょっとだけ勝利の余韻を味わって、明日からはボタンをかけ直す。水曜のヘラクレス戦へ集中しないと。僕らはまだ何も勝ち取っていない。良い方向へは向かっているけれど、これからの数試合で全てが変わってしまう可能性もある」

「今日の勝利の喜びは正当なもの。僕らは間違いなく勝利に相応しかった。みんな僕らがチームとして強く、フィットしているのが見ていて分かったんじゃないかな。それがこのチームへの最大の賞讃かもしれない。それはチーム全体の功績だからね」

 

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120429_reactie_vlaar

 

ヨルディ・クラーシ

「今日の僕らは本当にチームとしてプレーできた。今日はお祝いはしないよ。監督からもロッカールームですぐ強調された。今はちょっと楽しく試合を思い返すだけにして、明日からは水曜の試合へ向けて集中する。この調子を保たないと」

 

「ジョンはちょっと良くなっているけど、多分今シーズンはもうプレーできない。僕は昨日彼と勝つと約束したんだ」

 

 

久~しぶりにデ・カイプでAZに勝利。いろいろ募る思いもありますが、ヴェーツトライト・ファン・ヘット・ヤールという大きな期待感が盛り上がっていたデ・カイプで見事な勝利。言う事ありません。

グイデッティ、エル・アマーディを欠いてましたが、AZもモイサンデル、ベーレンス、エルムと飛車角桂馬落ちな感じで、どうやら向こうの方が穴が大きかったようで、エルムがいないのは目に見えて影響してました。楽なもんです。出だしはいつも通りのプレッシングがしっかり効いてかなりいい感じだったので、あそこで先制したかった・・・。結局エル・アマーディのところにレールダムが入りましたが、期待以上にやってくれました。コンスタントにこれだけできれば来シーズンは中盤に戻ってポジション争いができるでしょう。

 

で、ギオンまで怪我してカブラルかと思いきやアナス投入。なぜかみんなでロングボール放り込んでましたが、10分くらいかけて間違いに気づいてHT前には再びチャンスが作れるように。後半開始直後妙に守備がドタバタしてた間がありますが、バッカルとスハーケンでのチャンスシーンから流れを取り戻して先制。あまりパッとしない事も多いバッカルですが、こういう決めるシーンでの巧さはさすがです。

 

終盤はさすがのAZという感じで押し込まれていき、まぁカウンター狙いは良いんですが決めれるところで決められずに次第に前に出れなくなって完全にゴール前に閉じこもってサンドバッグ状態という危なっかしい流れ。守備ブロックはフラール、ステファン、クラーシとおそらくエールディヴィジ最高の安定感だと思いますが、どん引きでは守りようがないので結局最後はエルヴィンのスーパーセーブとやや運にも助けられてなんとか勝利。まぁ90分間で見れば妥当な結果でしょう。

 

エル・アマーディ不在でクラーシがどうなるかなと思いきや、いつも以上の支配力を効かせ、ボールコントロールも素晴らしいの一言。マヘルに格の違いを見せたか。あと2試合期待してます。

 

で、いよいよ2位に上がって残り2試合。デ・カイプでヘラクレス戦とフリースラントでヘーレンフェーン戦。グイデッティはもう頼れません。ハムストリングを痛めたギオンも、もし筋肉に亀裂があれば1週間後にも間に合わないかも・・・。選択肢はアナスを信じるか、カブラルを入れてセクをセンターに置くか。クーマンの判断を待ちましょうか・・・