日曜午後に行われたエールディヴィジ第26節、若きフェイエノールトはティートル候補FC トゥエンテを彼らのホームで見事に0-2で破った。今シーズンこれまで、トップチーム相手にはなんども良い試合をしてきたフェイエノールトだったが、ティートル候補とのアウエーゲームではこの日曜が初めての勝利だった。後半開始直後にニルス･レースラーのOGで先制、試合終了直前に足首の怪我からカムバックした途中出場セク･シセが試合を決めた。
17歳のトニー･フィリェナがスタメン出場したことで、さらに若返ったチームでエンスヘデでの試合を開始したフェイエノールト。オトマン･バッカルの出場停止で機会を得たフィリェナはティトール候補トゥエンテ相手に素晴らしいプレーを見せた。まるでどこでボールが取れてどこでボールが取られるか全て分かっているかのように、これがスタメンデビューとは全く思えない動きでポジティヴな違いを何度も作り出していた。
そのお陰でフェイエノールトはトゥエンテ相手に組織で対抗することができ、相手チームにHTまで2列目からのシュート以外一つのチャンスも与えず、逆にロナルド･クーマンのチームはカウンターで何度も危険なシーンを作り出した。
最大のチャンスはHT10分前のジョン･グイデッティ。ジェルソン･カブラルの見事なインターセプトからだったが、ペナルティ･エリアでのパスが良い位置に貰えず、難しい角度からのシュートとなって550試合目のGK サンデル･ボシュケルの体に阻まれた。
前半力強いスタートを見せていたフェイエノールトには他にもまだ2つの良いチャンスがあり、ヨルディ･クラーシの見事なロングシュートはボシュケルにセーブされ、それに続くCKからのステファン･デ･フライのヘディングもDFの体に阻まれてしまった。
フロールシュ･フェステで結果を出せる手応えを得てHTに入ったフェイエノールトは良い姿勢でロッカールームを出て後半へ入り、スタメンデビューのフィリェナのスルーパスからフェイエノールトが先制したのも計算通りだった。フィリェナのパスによって時間とスペースを得たジェルソン･カブラルは測ったようなクロスを上げ、それはグイデッティの頭へは届かなかったものの、スピッツの真後ろにいたDF ニルス･レースラーの頭に当たってゴールへ。
先制点のショックによってFCトゥエンテのチームもサポーターもようやく目が覚め、必死になってプレッシャーを強めて前へとプレーし始めたホームチーム。しかしフェイエノールトはそれに対しても慌てることなくつねにしっかりとした組織を保ってプレーし続けた。
それでもトゥエンテは数回ゴールへ迫ったが、GK エルヴィン･ムルデルが立ちはだかる。終了10分前にゴール左正面からナセル･チャドリのシュートを足に当てる素晴らしいセーブでチームを助け、その15分前にもオラ･ジョンの強烈なシュートを防いでいた。
効率の良さを見せられないトゥエンテに対し、フェイエノールトは終盤少ないチャンスを活かして見せた。スハーケンのクロスを受けた途中出場セク･シセが見事なゴールコントロールで相手をかわし、しっかりとゴールに突き刺して試合を決めた。
FC Twente – Feyenoord 0-2
Scoreverloop:
49’ 0-1 Röseler (e.d.)
86’ 0-2 Cissé
Scheidsrechter: Blom
Geel: El Ahmadi, Guidetti (Feyenoord)
Opstellingen:
FC Twente: Boschker; Cornelisse (73’Kuiper), Bengtsson, Röseler (84’ J. John), Tiendalli; Janssen (73’ Plet), Fer, Brama; Chadli, De Jong en O. John.
Feyenoord: Mulder; Leerdam, De Vrij, Vlaar, Martins Indi; El Ahmadi, Vilhena, Clasie; Schaken, Guidetti (87’ Swerts) en Cabral (81’ Cissé).
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120318_twente_verslag
ロナルド･クーマン
「これまで出来なかったことが今日はやれた。全く正当な勝利だ。トゥエンテを抑えていたし、相手よりも良いチャンスを多く作った。素晴らしい結果」
「トゥエンテがリーグ戦に全てを賭けたのは嬉しいし素晴らしい事だが、そうするのならそれを実際に見せなければならない。我々は最初からファイトし、ファイトすることによって勝利した。我々にはいくつも良いチャンスがあったが、トゥエンテにはせいぜい一つ。これは正当な結果だろう。我々は再びトップクラブに勝った。しかもアウエーゲームでだ。これはフェイエノールトが良い方向へ向かっているという新たな証拠」
「試合の序盤はまだ上手く行っていなかったが、その後は試合を通じて我々は成長していった。とても誇りに思う」
「トニーはまだBユニオールだが、十分力強さ上がり、素晴らしいフットボールができるということを見せてくれた。中盤でヴィレム･ヤンセンやリロイ･フェルと相対していたことを考えれば大きな賞讃に値する」
「セクは大きなポテンシャルを持っており、パワーもスピードもある。今シーズンこれまでも我々にとっては重要な存在だったが、今日見せてくれたことを毎週続けてくれることを期待しているよ」
「上位は差がほとんど無い。我々にとっては毎週3ptsを取ろうとすることが大事だ。来週はデ･フラーフスハップ戦。そこでは我々はまた支配する側になるが、我々にとっては非常にタフな試合になるだろう」
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120318_koeman
ロン･フラール
「苦しい序盤の後、僕らはファイトを続けた。正真正銘 闘ったんだ。しっかりした姿勢で臨むことがここで勝つために重要だった」
「前半はグイデッティにベストチャンスがあった。後半OGでリードを得て、その後はサバイバル。終盤に2点目が入って良かった。あれで安心できた」
セク･シセ
「二つの理由で重要なゴール。0-1でまだ試合が決まっていなかったからチームにとって大きかった。そしてまた怪我で何週間も離れていた僕に大きな自信をくれるという意味でも大きなゴールだ」
ゴール後はベンチの用具マネージャー カルロ･デ･レーウへ向けて全力疾走
「怪我をすると何週間もロッカールームでリハビリになるから、カルロがいてくれるのは本当に助かるんだよ。彼はたくさん僕をサポートしてくれたから、ああやって彼に感謝したかったんだ」
「チームに必要とされている時期に出られなかったのは本当に申し訳なかった。今後はもうどんな怪我も無くしないで済むことを願っているし、。最後の8試合で重要な役割を果たしたい」
「今日の勝利は今シーズン残りへ向けて僕らにとても大きな自信をくれる。アウエーでトゥエンテに勝てるなら、どんな試合にだって勝てる。僕らはそう信じなければならない。とても奇妙なリーグ戦だけど、これから数週間であらゆる可能性がある」
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20120318_cisse
エルヴィン･ムルデル
「今日は自分の仕事をしただけだけど、楽しくやれたよ。大事な場面で何度もセーブできたし、チームが勝つための力になれたのは嬉しい。チャドリのシュートを止めたのが最も大きかった。彼はいつもインサイドで蹴ってるけど、僕の足が届いて良かった。アウエーでスタジアムが静まりかえるのは良い気分だ」
「これから数週間、まだまだエキサイティングなリーグ戦になる。僕の目標は5位以内だけど、今のところ上手く行ってる」
久しぶりにエンスヘデで勝利！これは非常に大きな3ptsです。
序盤予想通り中盤の差し合いでプレスカワされまくってどうなるかと思いましたが、守備ブロックを突破されるところまではいかず、相手のペースが落ちた20分辺りから次第に主導権を取れるように。それでも前半はなかなか中盤が前へ圧力をかけられなかったものの、後半は良い出だしでクラーシがいつもの支配力を見せて先制。若干攻め込まれたモノのエルヴィンが安定してますし、そんなに失点の気配はなかったかと。そして戻ってきたセク。期待はしてなかったけど信じてたよセク･･･。もう怪我しないで、とか頼んでもどうせ無理でしょうが、ちょこちょことは仕事して欲しいものです。
とりあえずトニーを褒めましょう。素晴らしい17歳です。足元の巧さと戦術眼、勇敢なプレーはO/17オランイェでの活躍で分かってましたが、トップチームで当たり負けしない強さは嬉しい誤算。正真正銘スーパータレント。10番は層が薄いのでもう数試合使ってみて欲しい･･･。
前半悪かったカブラルも後半は立ち直って先制点を「アシスト」したし、彼がクラブの宝であるのは確か。セクが戻ればまたベンチですが腐らずやって貰いたいもの。
これでやっとヘーレンフェーンに勝ち点で追いついて5位。ここから5試合は格下との対戦が続くの、ここで3ptsをとり続けられるかどうかで最後の3試合夢が見れるかどうか決まってきます･･･。さぁどうなるんだ
