土曜の夜に行われたエールディヴィジ第6節、フェイエノールトはデ・カイプで前半得点できなかったものの、後半のゴールラッシュで4-0とし、暫定的に首位に立った。ジョン・グイデッティがデ・カイプで初めてのスタメンでゴールを決め、他にもルーベン・スハーケン、ケルフィン・レールダム、ギオン・フェルナンデスがゴール。デ・フラーフスハップのDF テッド・ファン・デ・パーフェルトが約60分ほどにレッドカード。
前半のフェイエノールトを責められる唯一のことは、デ・フラーフスハップからリードを奪えなったことだ。ロナルド・クーマンのチームはデ・カイプ非常に攻撃的にプレーし、選手たちはコンスタントに相手陣内でプレーし続けたが、大きなチャンスで決める事ができなかった。
フェイエノールトは何度もサイドから仕掛け、良いクロスも入ったが、フィニッシュだけが決まらず。スピッツのグイデッティは45分間で何度もヘディングでのシュートを枠に飛ばしたが、結果に報われなかった。HT10分前にはデ・フラーフスハップのDF陣からボールを奪ったカリム・エル・アマーディのパスを受け、ジェルソン・カブラルが左サイドからの強烈なシュートで狙うもゴールにあと一歩。
ピッチの反対側では比較的静かな夜となり、GKの仕事は前半2回だけ。HT直前にライデル・プポンのシュートをセーブ、その15分前にグレゴール・ブラインブルフの遠目からのミドルが飛んできただけだった。
前半ゴールまであと僅かだったフェイエノールトは、後半開始15分で試合を決める。それはデ・フラーフスハップのまずい守備陣のおかげでもあった。たった2分でルーベン・スハーケンがボールを奪うと、そのままスピードに乗ってシュートし、ネットを揺らした。
その10分後にはペナルティ・エリアで抜かれたグイデッティを止めたDF テッド・ファン・デ・パーフェルトがハンドブレーキ。主審 ヴィーデマイヤーがしっかりPKを与え、ファン・デ・パーフェルトはピッチを後にした。今週家族の都合でトレーニングを欠席していたグイデッティが、先週のNAC戦同様文句の付けようのないインサイドキックでネットを揺らしてこのエモーショナルな1週間を望んでいた方法で締めくくった。このFWはロナルド・クーマンのスタメン起用にフェイエノールトでの二つ目のゴールで自信を付けるという形で応えて見せた。
グイデッティのゴールと共に10人になったデ・フラーフスハップは完全に崩壊。フェイエノールトは残り10分間コンビネーションを心から楽しみ、カブラルがその先頭を務めた。このFWは右サイドで全く止められることが無く、終了20分前に3-0のゴールをアシスト。
CKからステファン・デ・フライのヘディングシュートが奇跡的に止められた後、右サイドでこぼれ球を拾ったカブラルがゴールライン上から高いクロス。ダニ・フェルナンデスの投入で中盤に移っていたケルフィン・レールダムがファーポストで見事なヘディングを決めた。
スタンドの熱狂はもう一人の途中投入 ギオン・フェルナンデスの4点目のリードで最高潮に。入って3分にリッキー・ファン・ハーレンの得たPKをこのスピッツが決め、フェルナンデスは今シーズン3点目となった。
Feyenoord – De Graafschap 4-0
Scoreverloop:
47’ 1-0 Schaken
59’ 2-0 Guidetti (strafschop)
67’ 3-0 Leerdam
78’ 4-0 G. Fernandez (strafschop)
Scheidsrechter: Wiedemeijer
Geel: Breinburg (De Graafschap)
Rood: Van de Pavert (58’, De Graafschap)
Opstellingen:
Feyenoord: Mulder; Leerdam, De Vrij, Vlaar, Ramsteijn; El Ahmadi (62’ D. Fernandez), Bakkal (73’ Van Haaren), Clasie; Schaken, Guidetti (75’ G. Fernandez) en Cabral.
De Graafschap: De Winter; Jansen, Wormgoor, De Pavert, Evers (59’ Abdulla); Rose, Meijer, De Leeuw, Breinburg; Poepon (73’ Sreckovic) en El Hassnaoui (59’ Nalbantoglu).
http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail.aspx?contentcode=20110917_de_graafschap_verslag
ロナルド・クーマン
「首位は一時的なこと。明日何が起きるか分からないが、我々はこの勝利を続けていきたい。いまはAGOVVとのベーカー戦、そして来週のAZとのリーグ戦に集中する」
「ヘーレンフェーン戦ではもう2pts取れたはずだし、我々の順位が高すぎるとは思ってない」
「2-0のゴールとデ・フラーフスハップのレッドカードの後は試合を楽しんだ。我々はそこから上手くやり通したし、得点を重ねようと挑戦した。プロフェッショナルなプレーだった」
試合前にMaasgebouwで起きた事件について
「こういう事が起きるのは恥ずかしいこと。残念ながらクラブのポリシーに反対行動を取らなければならないと信じている人たちが多くいる。みんな日々フェイエノールトの財政再建のために働いているんだ。それがファンが首位に立つ瞬間を楽しみにして、我々のスタディオンの周辺で人混みになる日だったのが非常に悲しい」
ロン・フラール
「自信を持ってAZ戦へ臨める。最初の6試合で14ptsは大成功。AZ戦でも僕らの力を出さないといけない」
「前半はまだちょっと慎重すぎたけれど、後半は完全にデ・フラーフスハップを圧倒した。良いフットボールができたし、得点も簡単にできた。とても満足だ」
「カブラルは自信過剰になってはいけない。もっと大人にならないと」
ジョン・グイデッティ
「デ・カイプで得点できて最高だよ。100ゴールまでとり続けたいけど、でも両足を地につけて行かないとね」
「PKを決めるのは僕にとってはいつものこと。僕はスピッツだからゴールを決めたいけれど、チームメイトの方が上手かったら喜んでボールを渡すよ。ゴールを決められて嬉しいけれど、ヘディングでもう2点決められたかもしれない」
「3pts取れたのが重要。今は首位だし、今夜を楽しみたい。日曜からまたトレーニングしてAGOVV戦に集中する。この夜はスタディオンのファンタスティックな雰囲気を楽しめた。火曜のベーカー戦も魅力的なものになるように期待しているよ」
ルーベン・スハーケン
「ステップを踏むのに理想的な夜だった。今日はフェイエノールトでの僕の初ゴールと妻と一緒にお祝いするよ」
「やっと報われて嬉しい。初ゴールをずっと待っていたからね。しかもデ・カイプでだ。自分のファンの前で得点できたのはもちろんとても嬉しい事」
「ジェルソン・カブラルと僕は自由にチェンジしているけど、HTに監督から左サイドに送られた。決して僕の好きな方ではないけど、上手くやれたよ。ジェルソンは前半ちょっと苦労していたけれど、後半は相手をピッチの隅に追いやった。調子はいいし、伸び伸びとフットボールができている」
「今シーズンは高い順位で終われると思うよ。でも僕らの相手を貶める訳じゃないけど、ここまでは比較的楽なプログラムだった。ここから本当に試される試合。来週のAZ戦のようにね。その試合の後に僕らの本当の立ち位置が分かる」
「僕は何年もジュピラーリーグでプレーしていたからAGOVVの事はよく知っている。決して過小評価してはいけないけど、もちろん僕らとしては勝つのが義務」
前半ヴィーデマイヤーが明らかなPKを流したのにはやれやれと思いましたが、予想より苦戦せずに快勝と一安心。
グイデッティはサボらず高い位置からボールを追いかけてくれるので助かります。他の選手ももっと連動していけると良いかな。先週と違い前半は良い立ち上がりでした。ただフォッペおじいちゃんがHTに不満顔だったので問題点も書いておくと、サイドからクロスを入れるだけで高い位置でのコンビネーションプレーが無いのが一番大きい。両サイドが大きく開くので、やはりエル・アマーディかクラーシか、もう一人ポジショニングを少しでも上げないと効率が悪いような。エル・アマーディは予想よりはるかに良くなってますけどね・・・。
実際圧倒的に良い内容というほどではないので、AZにアウエーで勝てるかどうかは苦しいところですが来週は現在の立ち位置がある程度はっきりする試合。まずはAGOVVとのベーカー戦。今シ-ズンはなるべく勝ち上がりたい。とりあえず首位です。