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9人のヘーレンフェーンを突き放せず

日曜午後に行われたエールディヴィジ第4節、デ・カイプでヘーレンフェーンと対戦したフェイエノールトは引き分けに終わり1ptを得るに甘んじた。1-1の前半を終えると、後半フェイエノールトは主導権を取り、ビジターチームに2枚のレッドカードが出た後も、5分に及ぶロスタイムも勝ち越しゴールは奪えず、2-2で終了。残り10分の時点で17歳スピッツ アナス・アハバールが公式戦デビューを果たした。

 

フェイエノールトは前半ヘーレンフェーンのDFを崩すのに苦労。ロナルド・クーマンのチームは前半から主導権を取ったモノの、実際危険なシーンはほとんど作れず。サイドからのクロスがほとんど入らず、大きなチャンスはセットプレーからだった。

 

CKから生まれたフェイエノールトの前半唯一のゴールは偶然のモノではない。30分過ぎにジョルディ・クラーシの蹴った完璧なボールに、巧く走り込んだリロイ・フェルが高いジャンプでヘディングを合わせ、バス・ドストが5分前にPKで決めていた先制ゴールに追いつく同点ゴール。

 

そのPKはルシアーノ・ナルシンがペナルティ・エリア内でカリム・エル・アマーディとカイ・ラムスタインに接触して倒れた際に主審 エリック・ブラームハールが与えたもの。大きなブーイングの中でボールを置いたドストがPKを決めた。

 

このゴールの他にはヘーレンフェーンも前半デ・カイプで大きなチャンスはそれほど多くなく、ウィンガーのナルシンとオサマ・アサイディが両サイドから何度もドリブルで脅かしたが、フィリップ・ジュリチッチのシュートは枠を外れ、アサイディの遠目からのシュートはエルヴィン・ムルデルがしっかりつかんだ。

 

後半に入ってテンポを上げたフェイエノールトだが、立ち上がりに大きな打撃を受ける。アサイディがペナルティ・エリア前から強烈なシュートを決めて、フェイエノールトは後半も再びリードを奪われてスタート。

 

しかしピッチ上の11人は失点にふさぐことなく、後半残り時間デ・カイプのサポーターに3ptsを取るためのプレーを見せ続けた。流れを引き起こしたのは前半とはサイドを入れ替え、共に好むサイドでのプレーとなったジェルソン・カブラルとルーベン・スハーケン。

 

ヘーレンフェーンのDF陣はフェイエノールトのウィンガーを止めるのに大苦戦し、60分を迎える前にこの二人が同点ゴールを決めるのを力無く見ているしかなかった。スハーケンが右サイドからクロスを上げると、ファーポストでカブラルがダイレクトシュートを決めて2-2。

 

ヘーレンフェーンの2人がレッドカードで退場になることで、フェイエノールトのサドルがさらに回る。ラモン・ゾメルが60分過ぎに2枚目のイエローカード。さらに途中出場のドーケ・シュミットが終了前10分でスハーケンへのハードタックルで一発退場に。

 

クーマンは直ちにエクストラ・スピッツをチームに投入。アナス・アハバールをデビューさせる。フェイエノールト/エクセルシオール Onder19のFWは2回の良いシュートチャンスを得たが、どちらもGK ブリアン/ファンデンブッシュにセーブにあった。結局フェイエノールトはさらに得点を決める事は出来ず、引き分けに終わった。

 

Feyenoord – sc Heerenveen 2-2

 

Scoreverloop:

26’ 0-1 Dost (strafschop)

33’ 1-1 Fer

47’ 1-2 Assaidi

56’ 2-2 Cabral

 

Scheidsrechter: Braamhaar

 

Geel: Cabral (Feyenoord), Breuer, Djuricic, Kums (sc Heerenveen)

 

Rood: Zomer (64’, 2x geel), Schmidt (80’)

 

Opstellingen:

 

Feyenoord: Mulder; Leerdam (’81 Achahbar), De Vrij, Vlaar, Ramsteijn (61’ Martins Indi); El Ahmadi, Clasie (67’ Mokotjo), Fer; Cabral, G. Fernandez en Schaken.

 

Sc Heerenveen: Vandenbussche; Janmaat, Breuer, Zomer, El-Akchaoui (77’ Schmidt); Kums, Djuricic, Elm; Assaidi (82’ Kruiswijk), Dost (90’ Sibon) en Narsingh.

http://www.feyenoord.nl/pages/newsdetail/S1/10010000038899-999-10010000000003.aspx

 

ロナルド・クーマン

「終盤はやれるだけのことをやったが、ただフィニッシュだけが上手く行かなかった。試合全体としては私は引き分けにも満足できる。90分で考えると我々は3ptsには相応しく無かった。最後の30分間、結局9人になった相手に良いフットボールを続けただけ。あの時間帯は全てが上手く行っていたが、ただ得点だけができなかった。しかしチームが見せた大きな前進力を見れば、私はこの引き分けには満足できる」

 

デビューしたアナス・アハバールについて

「アナスはやるべき事をやってくれたよ。元々土曜のO/19の試合に出る予定だったが、それが中止になったのが彼にとっては良かった。この試合の終盤、我々はもっとアナスを使うべきだったかもしれない。彼はターゲットマンになれるし、ほとんどスペースが無くても自由にプレーができる。彼のためにも、そして私自身のためにもデビュー戦でゴールを決めて欲しかったんだが、残念ながらそうはならなかった」

 

ロン・フラール

「試合全体のプレーからすると3ptsに相応しく無かったかもしれないけど、最後の10分間で決勝ゴールを決めるべきだった。それができなかったのは罪だ」

 

「前半は相手を捕まえるのに苦労した。後半はちょっと違ったけど、開始1分でゴールを奪われてしまった。もちろんあんな事はあるべきではない。あの後は試合をコントロールできたけど勝利を取り逃した」

 

終了15分前、ドストに危うく決勝ゴールを奪われかけた。

「あれは眼を閉じて戻ったようなもので、何とか防げることを願ったよ。上手くそうなってくれたけど、ああいうカウンターはしっかり防がないといけない」

 

「アナスはとても良かったね。自分が持っているモノを見せた。ゴールまでもう一歩だったけど、彼は決して落ち込むことはない。ユースの人たちにとっても彼がトップチームでプレーするのを見れたのは素晴らしい事」

 

 

予想通りアサイディにけちょんけちょんにされました・・・。ヤンスが両ウィンガーを入れ替えたことでレールダムはナルシンとマッチアップ。結構頑張ってましたが、切り返しについて行けないシーンが度々あり、PKシーンも見事に振り切られ・・・。ラムスタインは中に入ってくるアサイディの動きについて行けず、ジュリチッチも中にいるものだから所謂ホールでの守備はかなり混乱の様相を呈していたような。フラールは最後の所でかなり頑張ってました。なんでオランイェに呼ばれないんでしょうね。まぁ良いけど。

 

前半はあまりフットボールにならず、後半ウィンガー入れ替えで大々的に復活。個人的にはカブラルはやっぱり左の方が選択肢が多くて好きです。まぁあれだけクロス入れて決められないのはかなりウンザリしますが・・・。

 

で、問題のスピッツですが、セクが再びつま先イタイイタイ病を発症してセレクション外のおかげでエルヴィスに続いてアナスがベンチ入り。そして一気にデビューです。この試合唯一の収獲と言って良いというか、未来への希望というか、現時点ですでにペナルティ・エリア内のプレーはギオンよりも圧倒的に上。スタミナ、フィジカル面だけなんとかなればハッキリ言ってスタメンで見たい逸材。ギオンはゾメルを退場にするなど効果的な所も見せましたが、所詮カウンター専用スピッツ。正直そろそろウンザリしてきたので、アナスはこれからもトップチームに帯同させて毎試合途中出場で良いから使ってくれないかと。

前半のプレーを見ても、このチームに足りないのはペナルティ・エリア付近でのコンビネーションプレー。その点アナスは天性のテクニックとセンスを持っていますし、クロスに対してニアに動く動き、そしてシュート力と申し分なし。名刺代わりのスルーパスもとりあえず1本見せました。通らなかったけど。今後チームとしてフットボールをしていくのなら絶対必要な選手ですね。

まぁ今日スタンドで観てたらしいグイデッティがレンタルできてしまうと全く話が変わってくるのだけれど・・・・。セクのことはもういないものと思おう。最初から信用してなかったし・・・。

 

ライスワイクがアチャバール発音だったので、表記にちょっと悩み中。他の人の発音も確認して決めようかと。

 

さて、代表戦で来週はお休み。第5節は再来週日曜日にブレダで現在絶賛大不調のNAC戦。まぁご愁傷様な状態ですね、あっちは。ただブレダでの試合なのでやはり油断はできない。まずは代表から怪我無く戻ってくださいと。