マルティン･ファン･ヘールがフェイエノールトのテクニカル･ディレクターに就任して3ヶ月以上が経ったが、難しいクラブの財政状況もあり、彼に「平穏」が訪れたことはまだ一時もない。
「正直に情報を貰っていたし、驚くことはなかった。どんな状況か、何ができないのかはハッキリと言われていたからね。我々は今のところ選手を売ることで800万ユーロ以上を手にした。このお金は全てそのまま負債返済に使われるから補強には1ユーロも回せない。分かっていたことだが、実際に目の前を素通りされるのはなかなか辛いモノがある。だがその一方で我々はかなり速いペースで負債を減らすこと出来ているんだ」
しかしローダでも3年間移籍市場での買いを制限されていたファン･ヘールにとっては、これも新しい状況ではない。
「ヴィレムIIでもAZでもアヤックスでも私は買うよりも売った方が多かった。だがもちろん使えるお金が合った方はるかに楽だ」
ローダとフェイエノールトの共通点は困窮した状況だけではない。ファン･ヘールはケルクラーデでも周囲の様々な圧力によって穏やかでない年月を送ったが、それはロッテルダムでも変わらない。
「こちらの方が遙かに大きいね。それぞれのやり方で介入してくる多くのメディアやいろんな人たちと付き合わなければならない。状況を何度となく説明しなければならないのか、堪え性のない人たちばかりだ。これはフェイエノールトではずっと続いていることだから私はよく理解しているよ。しかし私は自分の仕事が第一」
さらに、大きな成功に見放されているデ･カイプではあるが勝利へのプレッシャーも大きい。
「結果への注目度はローダよりも大きい。それはクラブ内の雰囲気にもある。その点ではエクセルシオール戦での勝利が非常に歓迎すべきものだったのはすぐに分かった。しかしそれも私にとっては新しい事ではない。アヤックスでももちろんそこは変わらなかった」
テクニカル･ディレクターとしてこれまであらゆる出来事を経験してきたと思っていたファン･ヘールだが、このブラバンダーはこの夏のトレーニングキャンプで、選手たちによるマリオ･ベーンへの反乱という事態に遭遇した。
「あれは私の経験でも前例の無いものだった。何があったのか、十分い説明するには非常にやっかいな状況だった。今となっては、何とかこうして解決できたがね。我々は短時間で平穏を取り戻し、素早い行動で素晴らしいテクニカル･スタッフを集めることができた」
このスタッフが今シーズン、どこまでいけるかはファン･ヘールはまだあえて予言しない。
「我々が目標をハッキリさせるのは8月の終わりになる。その時までにまだ色々な事が起きるだろう。我々次第でもあるし、他のクラブ次第でもある」
オープニングゲームの勝利で、土曜のデ・カイプでの初のホームゲーム ローダJC戦での勝利へのプレッシャーは軽減されたと言えるだろうか？
「トップクラブにはプレッシャーが常にある。それは決して過小評価すべきでない。エクセルシオール戦での勝利が空気を和らげたのも確か。最初の勝ち点はとても重要だからね。それはローダにも当てはまる。フローニンゲン戦は私がこの数年で見た中でもっも珍しい試合の一つだった。ローダは非常に強いメンタルをもチームだということを示した。彼らにとっては失うモノがないし、我々にとっては難しい試合になるだろう。しかしその一方で、デ･カイプでの我々には12人目の選手という大きな力がある」
http://www.fr12.nl/nieuws/15464-van-geel---eind-augustus-doelstelling-bepalen-.html
