Mijn Feyenoord

Feyenoordを中心にNederlands voetbalを追いかける

オランイェ、劇的な終盤の末にウルグアイと引き分ける

南米遠征中のオランイェは水曜のモンテヴィデオでウルグアイと親善試合を行い、規定の90分では敗戦を免れた。終了10分前にカヴァーニのアクションから元アヤクシートのルイス・スアレスがゴールを決めて決勝点と思われたが、ロスタイム93分にスタイン・スハールスCKからディルク・カイトがヘディングで決めて1-1。試合終了後に行われたCopa Confraternidad Antelを決める「おまけ」のPK戦は、オランダが全く真剣味を感じさせず、3-2でウルグアイが勝利。

前半最初の20分間はウルグアイ相手に高い集中力を見せたオランダは前線で小気味いい連携を見せる。特にイブラヒム・アフェライとロビン・ファン・ペルシはお互いにやりやすそうに見え、コントローラのケヴィン・ストロートマンとナイジェル・デ・ヨングも良いプレーをして相手ボールを素早くカット。ほぼウルグアイを自陣に押し込んでいた。

しかしウルグアイも抜け目ないルイス・スアレスによって前半だけで3回オランダの守備を突破。24分にはハイティンハをドリブルでかわし見事なパスをカヴァーニに通すと、ヘディングシュートはティム・クルルの逆サイドに決まるかと思われたが、ブラジル戦のようにエリック・ピータースがゴールライン上でクリア。HT直前にはカヴァーニのパスからスアレスが自分でネットを揺らしたが、わずかにボールが前に向かっておりオフサイドとなった。

ブラジル戦からロッベンが抜けてボール回しのテンポは格段に良くなったオランイェだが、ボール前では劣悪なピッチコンディションから細かいパス回しが出来ず精彩を欠いてしまう。

15分には美しい連携からカイトがシュートチャンスを得るも力無く、6分後には再び見事な攻撃の後にフンテラールオフサイドに。しかし力強いプレーを見せていたイブラヒム・アフェライに再びベスト・チャンスが訪れる。44分フンテラールから裏のスペースでパスを受けると一気に抜け出してGKと1対1に。しかしバルセロナのアタッカーがウルグアイのGK ムスレラを出し抜くにはボールが揺れて左に流れすぎてしまった。

前半30分にはルガーノがファン・ペルシの足に対して両足でタックルでタックルで行く一大事が。アルゼンチン主審 Nestor Pittanaはこれに笛さえ吹かず、ベルト・ファン・マルワイクは第4審判に怒りの表情で詰め寄る。その後もピッチ上で不満を見せるファン・ペルシに対し、ファン・マルワイクはカイトを通して「冷静さを保て!」とメッセージ。

後半は両チームともプレーレベルが落ち、オランダの攻撃はブラジル戦ほど悪くは無いモノの、時々目を引く連携を見せる一方でラストパスは全く精度を欠くという二つの顔を見せる。特にファン・ペルシとアフェライはお互いに見事な連携を見せたが、それもペナルティ・エリアまでの話でありオランダが大きなチャンスを得ることはなかった。

ファン・マルワイクはオランダが支配していた事に満足していたが、オランイェのプレーにはアーセナルのような牙の抜けた印象がやや窺え、時に素晴らしいプレーを見せるも最後のところで冷静さを欠いていた。そしてオランイェが数枚交代カードを切ってからは時たまウルグアイに危険なシーンを作られ、特にストロートマンとデ・ヨングが抜けてからは大きな穴が生まれていた。

ファン・ペルシ、アフェライの'goudhaantjes'がそれぞれ約20回ずつボールを失うのはオランイェではほとんど無いこと。スピッツフンテラールはなかなかポジションに入れず、ほとんどチャンスを得られないまま80分にルーク・デ・ヨングと交代した。

そういう点ではオランダはまだウルグアイに学べることがあるだろう。81分カヴァーニの見事なアクションからスアレスがゴールハンターらしくクルルの逆サイドを突いてついにゴールをかすめ取った。

WK準決勝を欠場したスピッツが試合を決めた方に思えたが、最後の1分でカイトが同点ゴール。Copa Confraternidad Anteの獲得チームを決めるため勝負はPK戦決着に。ロビン・ファン・ペルシとエリアが失敗し、ウルグアイが自国でカップを獲った。

Statistieken:

Uruguay - Nederland 1-1 (0-0).

Scoreverloop: 81. Luis Suaréz 1-0. 90+3. Kuyt 1-1. Uruguay wns.

Geel: Strootman, De Jong, Bruma, Perez, Pereira.

Opstelling Oranje: Krul; Boulahrouz, Heitinga, Mathijsen (45. Bruma), Pieters; Strootman (60. Schaars), Nigel de Jong (65. Maduro); Van Persie, Afellay, Kuyt (90+3. Elia); Huntelaar (80. Luuk de Jong).

http://www.onsoranje.nl/nieuws/artikel/8847/gelijkspel-oranje-uruguay

s.s.

vペルシ × カバーニ ○ (ファン・ペルシがバーの遙か上へ)

スハールス ○ 23 ○

ルーク・デ・ヨング ○ ヴィクトリーノ ○

エリア × ロデイロ × (エリアがあっさり止められるもクルルもコースを読んでセーブ)

ハイティンハ ○ 11 ○

ベルト・ファン・マルワイク

「当然我々は本当に勝ちたかったんだがね。でももう我々の部屋にはあのベーカーを置くスペースはないんだ。ケースがいっぱいなんだよ」

素晴らしい夜ではなかったが・・・

「でも最終的になんとか引き分けた。この環境のせいでもあるが、もっと早く決めておくべきだっただろう。しかしこういう試合はチームを精神的にも強くするためになる」

環境面はトレーニング設備からボール、ピッチ、主審と何もかも悪かった。

「人それぞれ誰にでも言いたいことはある。主審に対してもだ。しかしそれを言っては自分の立場を難しくするだけ、これは私の妻もいつも言っている事。我々は今のところそれに上手く対応しているよ。自分を失わず、フットボールを続けた。歯の抜けたプレーではあったが、また引き分けた」

「ファン・デルヴィールを休ませることについてはフランク・デ・ブールと約束していたし、それを守ったんだ。しかしそれを別にしてもブラルーズは今日プレーするに値した」

遠征を終えて

「とても有益な遠征だった。選手たちに聞いてみるいい、実際みんなとても楽しんでいたよ。確かに環境は我々が望むモノではない。ピッチも悲劇的。しかし我々は何人もの選手を欠きながら今日のようなプレーをした。この2試合とも我々は勝つことも出来ただろう。それは選手たちを褒めてあげたい」

ディルク・カイト

PK戦へ持ち込む同点ゴールに

「みんな僕のゴールを歓迎してなかったね」

「僕等は言い遠征ができたと思う。実際の環境も全てこの目で見れたし、何度か良いフットボールもできた。1-1にできたのはラッキーだったけど、もちろんみんな負けたくはなかった」

ジョン・ハイティンハ

「僕等の方が良かったし、何度か素晴らしいプレーをしていた」

「この遠征の2試合とも僕等はいい試合をした。どちらも勝つべきだったと僕は思う。とても有益な遠征だった」

トレーニングで軽く痛んだロッベンを無理させず、1年間働き通しのファン・デル・ヴィールも休ませて久々ファン・ペルシのトップ下とブラルーズさんのスタメン出場。前半は十分チャンスも創ったし、悪くなかったです。特に10番のファン・ペルシは格の違いを披露。左サイドに戻ったアフェライもやりやすそうにしていたので、今後もここが定位置で落ち着くでしょう。思えば1年前の準決勝はデ・ゼーウが顔面に膝蹴り入れられて無駄にオープンな展開になったんですよね。懐かしい。今日の後半も似たような感じでしたが、さすがにお互い疲労感からgdgdに。PK戦についてはコメントするほどの事もありませんが、まぁ日本では考えられないやる気の無さです。そもそも「PK戦なんて運だろう?」としか未だに思ってないのが見え見え。カイト下げてエリアに蹴らせるなど、テストもいろいろあるんでしょうが、とにかくオランダフットボールのこの文化には困ったもんです。

GKはクルルが2試合続けてフル出場。今日はそれほどシュートは飛んでこず、やや難しい試合だったか。今後第3GKとして招集され続けるかどうか、クラブでの出場機会次第でしょう。

今日はあまり問題の無かったDF陣。特にマタイセンはいつも以上にボール奪取数が多く、良いプレーでした。久々スタメンとなったブラルーズですが、十分ファン・デル・ヴィールのバックアッパーとなれることを証明。特に前半は終始高い位置取りで右サイドで「ファイター」として存在感を発揮していました。心強いです。唯一カヴァーニに見事に抜かれて失点に繋がったシーン以外は・・・。反対側のピータースはほとんど前に出ず、スタメンで一番存在感が無かったような。アフェライが中に入ってきても前のスペースを埋めに上がらないので左サイドに誰もいなくなるのが困ったものです。ゴールライン上でクリアしたシーンもよく見ると自分のバックパスが短くて招いたピンチです。このシーズン後半はずっと調子出ないままでしたねぇ。と言ってこのポジションには信頼できる代わりがいないのが問題なんですが・・・。

ナイジェル・デ・ヨングとストロートマンは非常に安定感が。ストロートマンは持ち味である創造的なパスがもっと出てくればEKでも戦力になるでしょう。

カイトはブラジル戦よりかなり良くなってましたが、イマイチ周りと絡めず。このピッチでは自分でボール持ってもほとんど相手を抜けたなかったのでちょっと苦しかったか。それでも値千金の同点ゴール。アフェライはファン・ペルシと楽しそうにプレーしてましたが、今日もGKとの1対1を決められず。ファン・ペルシもボール回しの段階では圧倒的な存在でした。いやぁ、上手いですよ。意外にボール奪取もしてくれるので非常に使い勝手が良い。今後もスピッツで使われるでしょうが、やっぱり適正は10番な気が・・・。で、スタメンスピッツだったフンテラールですがチャンスボールは来ず、なんとなくボール回しに絡もうとしつつもファン・ペルシにスペースを奪われて右往左往・・・。まぁどう考えてもこの二人の相性は良くないので同時起用はもう無いでしょう。ファン・ペルシの怪我がない限り今後もスピッツの2番手に甘んじる事になりそうなので、クラブでもう一度結果を出して来て欲しいモノです。

という訳でジニとシレセンはめでたくデビューお流れ。ベンチでじっと過ごしました。まぁジニはまだまだこのレベルじゃないから良いんですが、シレセンは経験させてあげて欲しかったような。

賛否両論いろいろあった南米遠征も無事に終了。火山が心配なのでセレクションは予定を早めて試合後すぐにリオへ戻り、金曜にはアムステルダムへ到着するようです。ピッチ内の収穫としてはストロートマンの活躍が一番ですかねぇ。クルルも良いパフォーマンスを見せたけれど、今後出場機会は早々回ってこないはず。あとは、みんな少しは仲良く・・・なってないだろうな、どうせ。