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オランイェ、試行錯誤の南米遠征へ

2012年EKへ向けてのチーム作りと、さらにその先のWKを見越してブラジル(6/4)、ウルグアイ(6/8)との連戦へ臨むオランイェ。シーズン終了直後のこの時期にタフな遠征を行うことには非難の声もあったが、ボンズコーチ ベルト・ファン・マルワイクは「この時期に試合をしなければ10月まで余りに時間がいてしまう。年に4,5回だけ会うだけではEKでタイトルを獲ることはできない」とチームが10日間共に過ごす遠征の重要性を強調。しかしやはりハードなシーズン終盤戦でオランイェの主力陣には負傷者が続出しており、やや企画倒れな感も無くはない。

特にGKとMF陣は破滅的な状況。第1GKのマールテン・ステケレンブルフが負傷中の上、第2GKのミシェル・フォルムもトレーニング中に手を骨折で手術。これが予選だったらもう一度頭を下げてエドウィン・ファン・デル・サールに最後の務めをお願いしたいところ。ベルタスは長年ヨング・オランイェの正GKを務めていたティム・クルルと昨シーズンNECで大ブレイクしたヤスパール・シレセンを共に初招集。さらにベテラン枠のテン・ラウウェラールをフォルムに代わって追加招集した。

中盤ではテオ・ヤンセン、デミー・デ・ゼーウの他にキャプテンのマルク・ファン・ボメル、第2キャプテンのラファエル・ファン・デル・ファールトが共に負傷辞退。さらにウェズレイスナイデルも続いてしまい、ベルタスはフェイエノールトの希望 ジョルジニオ・ワィナルドゥムを追加招集。

幸運なことにヨリス・マタイセンが復帰したDF陣、久々にいいコンディションで臨めそうなアリエン・ロッベンのいるFW陣は駒の揃った状況ではあるが、どうスタメンを作って南米の強豪と戦えるチームにするか、ベルタスの悩みは深いだろう。南アフリカでのスペインとの決勝以降無敗を保ち、いまや『世界一安定したチーム』となっているオランイェ。たとえ主力の怪我人が続出したとしても、「恥ずかしい試合」をすればそもそもこの時期の南米遠征を企画した事に対しても非難の声が上がるだろう

GKの序列はまだ読みにくい。テン・ラウウェラールはEKに向けての大きなチーム構想に入ってはいるが、やはり緊急時のバックアップ。経験を積ませる意味でもクルルとシレセンにそれぞれ1試合ずつ任せるだろうか。

コントローラの一人がナイジェル・デ・ヨングがファーストチョイスになるのは疑いない。ファン・ボメル、ファン・デル・ファールト、テオ・ヤンセンがいないことでその隣のポジション争いはほぼ横一線。ベルタスは若手のケフィン・ストロートマンに大きな期待をかけているが、昨シーズンかつてのプレーを取り戻したスタイン・スハールスにもチャンスはあるはず。ヘドヴィヘス・マドゥロは三番手か。

ここしばらくトップ下で圧倒的なパフォーマンスを見せていたスナイデルが抜ける穴は大きいが、そのポジションに入ってくるのはまずイブラヒム・アフェライだろう。ロビン・ファン・ペルシももちろんやれる能力はあるが、ベルタスは彼をオランイェのフットボールにとって理想的なスピッツと考えており、やはり1試合はクラース・ヤン・フンテラールをベンチに置いてでも彼をスタメンスピッツで使おうとするだろう。バルセロナで半年間ベンチを温めていたアフェライは、精神的、肉体的疲れを理由にバカンスを優先させたい意向も語っていたが、ベルタスも「この状況では複数のポジションをこなせる彼は絶対に必要」と譲らず招集。これまでもスナイデルが交代した場合は度々トップ下に入っており、問題は無いはず。

初招集を受けてデビューが期待されるジニ・ワィナルドゥム。久々の再会となるベルタスは昨シーズン途中にトップ下としての問題点を指摘する場面もあったが、終盤の活躍で評価を上げたか。久しぶりの一緒のトレーニングでどういう指示を出すのかも注目される。好調時のパフォーマンスを発揮できればこのレベルでもある程度は通用する可能性がある・・・かもしれない。あまり大活躍されてプレミアからオファーが来ても困るのだが。ルシオのような屈強なブラジル人選手にどれだけ対応できるか楽しみにしていよう。出番があれば。